翻刻
【菅笠に太の字の図】
日本一社(につほんいつしや)勢州山田氏製(せいしうやまだうぢせいす)
唯一太太香(ゆいちだい〳〵こう) 取次諸国(とりつぎしよこく)に有之候 講中(こうちう)もより
よろしき方にて御 信心(しん〴〵)可被成候
夫(それ)太々香(だい〳〵こう)は神秘不思議(しんぴふしぎ)
の良法(りやうほう)にして世(よ)もつて
しるところの寄特(きとく)あり
一ヶ月二百 粒(りう)三百粒
づゝ用ゆればわざはひを
はらひて幸(さいはひ)をむかえ
愁(うれ)ひを転(てん)じて悦(よろこ)びに
かへす家内(かない)つねに
すこやかにして無病(むびやう)也
能(よく)〳〵信心(しん〴〵)して用(もち)ゆべし
奉納(ほうなう)あげてかぞへ
がたし
【挿絵内セリフ】
〇これぢゃァ
ちやうど
たかなわで
よが
あける
だらう
〇としのくれにだい〳〵にたつていつちやァ
だい〳〵ごくらうほんだはらといふもんだ
【左ページ】
山東京伝子著
忠臣水滸伝前編(ちうしんすいこでんぜんへん) 《割書:全部五冊当年出来売出し
申候もよりの本屋にて御求
可被下候》
此/冊子(さうし)は太平記(たいへいき)にもとずき水滸伝(すいこでん)になぞらひ忠臣蔵(ちうしんぐら)のじやう
るりを高師直(かうのもろなを)塩冶高貞(ゑんやたかさだ)等(ら)の得失栄枯(とくしつえいこ)をおもしろく出とり
たるよみ本(ほん)なり
同後編(おなじくこうへん) 全部五巻 来春出来
これは七段目より十一だん目まで五段のおもむきを五回(こくわい)に
かきとり共(とも)に水滸伝(すいこでん)になずらふ
尊氏勲効記(たかうぢくんこうき)《割書:北尾政美筆
全五冊》 楠二代軍記(くすのきにたいぐんき)《割書:北尾政美筆
全五冊》
《割書:曲亭馬琴子作|哥【歌】川豊国画》
役者名所図会(やくしやめいしよづゑ) 《割書:みよしずり絵入本三冊|出来売いだし申候
》
芝居のやうす役者のひやうばんを山川草木名所旧跡(さんぜんさうもくめいしよきうせき)なずらひたる面白(おもしろ)き冊子(さうし)なり