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これら病予防心得 - 翻刻

これら病予防心得 - ページ 24

ページ: 24

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 穿(は)くを良(よ)しとす若し全身( |みうち )濡( |しめりぬるゝ)せし時は速に乾(かわ)きたる  衣服に着換早朝 深夜(しんや)の湿気(しめりけ)を避くべし  冷水を以て常に全身を洗拭( |のこふ )するの習慣(しうくわん)ある人は流行  中に於ても之を休むるに及ばざれども其 冷浴( |みづあび )の如き  は止むるを以て良とす  過度(くわど)の運動(うんどう)(盛宴( |さかもり )。不眠( |ね ず  )。非常の奔走( |かけはしり)等)精神(せいしん)及び身体の疲( |つかれ )  労 憂愁( |うれひ )憤怒( |はらたち )の如き神思の感動(かんどう)を避けて居常(つね〳〵)活溌(くわつぱつ)爽快(そうくわい)  ならんことを務むべし総て衰弱(すいじやく)は遺伝(いてん)。病後。労動(ろうどう)。等に  由るの別なく皆 伝染病(でんせんびやう)の感応性(かんおうせい)を増加するものなり」#1  「コレラ病者の見舞は成丈け之を避くべし仮令(たとへ)躬(みづか)ら之  に感染(かんせん)せざるも更に他に伝及(でんきう)する媒(なかだち)となるの恐(おそ)れあ  るものなり然れども止むことを得すして見舞ふとき  は必す空腹(くうふく)にて往(ゆ)く可からず既(すて)に見舞ひし後には即  ち石炭酸水(せきたんさんすゐ)(一分の結晶石炭酸(けつしやうせきたんさん)を百倍(ひやくばい)の水に溶(とか)したる  もの)を以 嗽(そゝ)き又此水に半量(はんりよう)の浄水(せうすい)を和(くわ)して顔面( |か ほ  )をも  洗ひ次て石鹸(せきけん|しやぼん )にて洗浄(せんしやう)すべし(石炭酸(せきたんさん)を和して製した  る石鹸は便利なりとす)居所( |ゐどころ )を清潔(せいけつ)にし寝室(ねま)の空気を  乾燥(かんそう)ならしめ糞尿( |べんじよ )を除去(ぢよきよ)すべし是等の汚穢物(おゑつぶつ)は伝染(でんせん)  の媒(なかだち)となるものなれは深く注意して禍(わざわひ)を招(まね)くこと勿  れ

現代語訳

着用するのが良い。もし全身が濡れてしまった時は、速やかに乾いた衣服に着替え、早朝・深夜の湿気を避けるべきである。 冷水で常に全身を洗う習慣のある人は、流行中においてもこれを休む必要はないが、冷水浴のようなものは止めるのが良い。 過度の運動(宴会、不眠、異常な奔走など)、精神および身体の疲労、憂愁・憤怒のような精神的な感動を避けて、日常的に活発で爽快であることを務めるべきである。すべて衰弱は、遺伝・病後・労働等による区別なく、皆伝染病への感受性を増加するものである。 コレラ病者の見舞いはできる限りこれを避けるべきである。たとえ自分が感染しなくても、さらに他人に伝染させる媒介となる恐れがあるからである。しかしながらやむを得ず見舞う時は、必ず空腹で行ってはならない。既に見舞った後には、即座に石炭酸水(1分の結晶石炭酸を100倍の水に溶かしたもの)でうがいをし、またこの水に半量の清水を混ぜて顔面も洗い、次に石鹸で洗浄すべきである(石炭酸を混ぜて製造した石鹸は便利である)。居住場所を清潔にし、寝室の空気を乾燥させ、糞尿を除去すべきである。これらの汚物は伝染の媒介となるものであるから、深く注意して災いを招くことのないようにせよ。

英語訳

should be worn. If the entire body becomes wet, one should quickly change into dry clothes and avoid the humidity of early morning and late night. People who have the habit of regularly washing their entire body with cold water need not stop this practice during an epidemic, but cold baths should be discontinued. One should avoid excessive exercise (banquets, sleeplessness, unusual running about, etc.), mental and physical fatigue, and emotional disturbances such as melancholy and anger, striving to be consistently vigorous and refreshed. All forms of weakness, whether due to heredity, post-illness, labor, etc., increase susceptibility to infectious diseases. Visits to cholera patients should be avoided as much as possible. Even if one does not become infected oneself, there is a risk of becoming a medium for transmitting the disease to others. However, when unavoidable visits must be made, one must never go on an empty stomach. After visiting, one should immediately gargle with carbolic acid water (1 part crystalline carbolic acid dissolved in 100 parts water), also wash the face with this water mixed with half the amount of clean water, and then wash with soap (soap made with carbolic acid is convenient). One's residence should be kept clean, bedroom air should be kept dry, and human waste should be removed. Since these filthy substances serve as media for transmission, one should pay careful attention to avoid inviting disaster.