琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

骨董録 - 翻刻

骨董録 - ページ 48

ページ: 48

翻刻

《割書:大明世宗嘉靖五年本|朝後柏原院大永六年》 第十八代尚清在位二十九年五十九歳にして薨 す《割書:大明嘉靖三十四年本|朝後奈良院弘治元年》 第十九代尚元在位十七年四十五歳にして薨す 《割書:大明穆宗隆慶六年本|朝正親町院元龜三年》 第二十代尚寧在位三十二年五十七歳にして薨 す《割書:大明光宗泰昌元年本|朝後水尾院元和六年》 尚寧か代に當りて大明の神宗萬曆三十七年日 本國薩摩の守護の爲に執はれ居る事三年にし て國に歸る《割書:按するに慶長十三年島津陸奥守家|久朢請ふには薩摩國琉球と隣國の》 《割書:好を通せし事年代すてに久しく彼國より綾船|と名付て毎年に物を贈る事絶す然るに近年其》 《割書:國の三司官邪那といふもの大明と相議而其國|王をすゝめて日本への往來をととむ家久二使》 《割書:をつかはして其故を問ふに邪那其使を待する|事無禮なり此上は兵をさしつかはし其無禮を》 《割書:誅すへしと申す 神祖其請所をゆるさる同十|四年二月薩摩の兵戰艦百餘にとり乘て彼國に》 《割書:押わたる邪那其國の兵を引具して大島に出む|かひてふせき戰ふ薩摩の兵その軍をわかちて》 《割書:後より襲ひせむ彼國の戰破れて討るゝ者數百|人手負ふ者數をしらすつゐに德島をも攻破り》 《割書:て四月首里に攻入り又彼國の兵數百人をきり|すて王城を打破て其王をいけとる同十五年八》 《割書:月二日家久琉球をたして【くたしてヵ】駿府に參り 神祖を|拜せしむ其王緞子百卷羅紗十二尋蕉布百卷太》 《割書:平布二百巻を獻す其國を以て家久に屬せられ|王駿府にとゝまりし内に第三子病て死す[佐敷王子]》 《割書:[といふか其墳墓に清見寺に有也]今家久又王を具して關東に參|り九月十二日 将軍家を拜せしむ此月二十日》 《割書:に關東を立て薩摩に歸る王薩摩にととま|る事一年にして本國に歸る事を得たり》 第二十一代尚豐在位二十年五十一歳にして薨 す《割書:大明懷宗崇禎十三年本|朝明正院寛永十七年》 第二十二代尚賢在位七年二十三歳にして薨す