琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

骨董録 - 翻刻

骨董録 - ページ 5

ページ: 5

翻刻

君を稱して其國王と記す事ハ世世の史官おの おの我本朝の天子を相尊の常なれは是等ハ論 するに及はす其後隋の場帝の世に當りて倭國 王奉れる書に日出處天子致書日沒處天子とし るされし由見へたり《割書:異國の書に本朝天皇の御|事を天子としるせし事隋》 《割書:の代を以て|始とすへし》其後唐の代に至てしるせし所ハ日 本ハ古の倭奴國也其王の初 天御中(アマノミナカ)ヨリ 彦灘(ヒコナキサ)に 至ては皆以尊爲號彦灘の子神武より後ハ㪅以 天皇爲號と見へたり《割書:異朝の書に本朝天皇の御|事を天皇としるせし事ハ》 《割書:唐の代を以て|始とすへし》其後宋の世に及ひて本國圓融院 永觀の初に東大寺の僧奝然宋に渡りて本朝の 皇年代記職員令等の書を以て彼天子に獻すこ れよりこのかた本朝天皇の御事とも猶詳かに 聞えて彼國代代の史書に見へし所も詳になり ぬ《割書:元明の史書に見へし所共皆皆宋史により|て本朝代代の天皇の御事ともをしるせり》其 後明の代に日本天皇日本國王の御事をわかち しるして天皇の御事ハ國事に與らす兵馬を幹 らすたゝ世世國王の供奉を享給ふ由をしるせ り《割書:朝鮮の書にハ日本天皇代序日本國王序なと|詳にしるして本朝の傳記にもみへたる事共》 《割書:詳に記せし|物共あり》   日本國王の事 異朝の書に見へし日本國王の御事鎌倉の頼朝 の御事を以て國王の始として京都代代の公方 の御事皆皆日本國王としるせり其中に鹿苑院