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コレクション: 恋川春町

辞闘戦新根 (国会) - 翻刻

辞闘戦新根 (国会) - ページ 13

ページ: 13

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のみかけ 山のかん からす 〽しまいはこん なこと であ ろうとおもつた 一言もなか ばし京ばし おまんが べに 〽ほうかしの 小刀 〽ならずの 森の 尾長 鳥 〽天井 みたか 〽四方の あか〽さつまいも〽どらやき おの〳〵ちやまがわひことで【わび言】 命たすかりあやまり入る ちや釜 とのゝ云 ことを 用いず 今では こう □□ もん□ 原?は□ といゝ?て? まへちか ころ面 ぼく しだい もご ざら  ぬ 此者どもふとゞ きにござりますれど またなくてはそうしやのなんぎ と申物此たびはわたくしに御めんじ くだされ命はおたすけくださりましやう 金ひらばけ物ともをみなころしにせんとしけるところへ ちやかまかけつけむかしのよしみに一命をこいけるゆへ 命をたすけいけんするとう世しやれの代のな?め? ゆへなんぢらこときいやしきやからを草そうしにも かきのせたり我らが出はじめむかしの草そうし にかりにもいやしきことばを遣はずうす雪 物語さる源氏のたぐひみな古歌を 引用ひかきたりしかれはなんぢら ごときもの此せつそうしにかきのせ らるゝをありがたしとおもひ いごをきつと つゝしみおろう        ぞ にくさ もにくい やつら なれ ども これを なくして は草そう しの しゆかふ あがつ たり  じや 【ここより都立版とニコイチしたものです】 のみかけ 山のかん からす 〽しまいはこん なこと であ ろうとおもつた 一言もなか ばし京ばし おまんが べに 〽ほうかしの 小刀 〽ならずの 森の 尾長 鳥 〽天井 みたか 〽四方の あか〽さつまいも〽どらやき おの〳〵ちやまがわひことで【わび言】 命たすかりあやまり入る ちや釜 とのゝ云 ことを 用いず 今では こう くわい せんばん 茶釜 どのゝて まへちか ころ面 ぼく しだい もご ざら  ぬ 此者どもふとゞ きにござりますれど またなくてはそうしやのなんぎ と申物此たびはわたくしに御めんじ くだされ命はおたすけくださりましやう 金ひらばけ物ともをみなころしにせんとしけるところへ ちやがまかけつけむかしのよしみに一命をこいけるゆへ 命をたすけいけんするとう世しやれの代のなか ゆへなんぢらこときいやしきやからを草そうしにも かきのせたり我らが出はじめむかしの草そうし にかりにもいやしきことばを遣はずうす雪 物語さる源氏のたぐひみな古歌を 引用ひかきたりしかれはなんぢら ごときもの此せつそうしにかきのせ らるゝをありがたしとおもひ いごをきつと つゝしみおろう        ぞ にくさ もにくい やつら なれ ども これを なくして は草そう しの しゆかふ あがつ たり  じや

現代語訳

蚤かけ、山の神、烏 「最後はこんなことであろうと思った」 一言坂、中橋、京橋、おまんが紅 宝珠の小刀 奈良津の森の尾長鳥 天井見鷹 四方の赤、薩摩芋、どら焼き それぞれ茶釜川(詫び言)で 「命助かり、お詫び申し上げます」 茶釜殿の仰ることを 聞き入れず 今では こう会千番 茶釜殿の手前、近頃面目 次第もございません 「この者どもは不届きでございますが、また(彼らが)なくては草双紙の難儀と申すもの。この度は私にお免じくださって命はお助けくださいませ」 金平が化け物どもを皆殺しにしようとしたところへ 茶釜が駆けつけ昔のよしみに一命を乞うたので 命を助け意見をする。「当世洒落の代の中ゆえ、お前たちごとき卑しい輩を草双紙にも書き載せた。我らが出始めの昔の草双紙には仮にも卑しい言葉を使わず、『うす雪物語』『猿源氏』の類い、皆古歌を引用し書いたものだ。されば、お前たちごとき者がこの節草双紙に書き載せられるのを有り難いと思い、今後をきっと慎むであろうぞ」 「憎さも憎い奴らだが、これをなくしては草双紙の趣向が上がったりじゃ」 【ここより都立版と合本したもの】 (上記の文章が重複)

英語訳

Flea-bitten, mountain spirit, crow "I thought it would end up like this" Hitokoto-zaka, Nakabashi, Kyobashi, Oman's rouge Sacred jewel dagger Long-tailed bird of Naratsu forest Ceiling-watching hawk Red of the four directions, sweet potato, dorayaki pancake Each with apologetic words at Chagamagawa "Our lives are saved, we humbly apologize" Not heeding Lord Tea-kettle's words, now we have no face to show before Lord Tea-kettle lately "These fellows are unruly, but without them there would be difficulties for the kusazoshi illustrated books. This time, please show mercy to me and spare their lives." Just as Kimpira was about to kill all the monsters, Tea-kettle rushed in and begged for their lives for old time's sake, so he spared their lives and gave them advice: "Since this is an age of contemporary wit and humor, we have included lowly characters like you even in kusazoshi. In the old kusazoshi from when we first appeared, we never used base language, but works like 'Snow Story' and 'Monkey Genji' all quoted classical poetry. Therefore, you should be grateful that creatures like you are now included in kusazoshi stories, and you must be very careful from now on." "They are detestably hateful creatures, but without them, the appeal of kusazoshi would be diminished." [From here, combined with the metropolitan library version] (The above text is repeated)