みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

鯰太平記混雑ばなし - 翻刻

鯰太平記混雑ばなし - ページ 3

ページ: 3

翻刻

|形勢(ぎやうせい)あたかも|天地(てんち)をくりがへすかと|思(おも)ふばかりに恐敷|市中(しちう)|方(がた)の|大将(たいしやう) には|土(つち)屋|蔵(くら)の|守(かみ)|厚壁(あつかべ)。|鬼瓦(おにがわら)の|兜(かぶと)に|観音(くわんのん)びらきの大|鎧(よろひ)|土台(どだい)の石の |駒(こま)にまたがり|丸太(まるた)の|槍(やり)を小|掖(わき)にかい|込(こみ)|夜(よ)|打(うち)と見るより|無二(むに)無三に ゆらすゆへ|突(つい)て|入(い)れど|何(なに)かは以てたれかるべき|忽地(たちまち)|数ヶ所(すうかしよ)|深手(ふかで)を蒙(かふむ)り |崩(くづ)れ立て|引(ひき)|退(しりぞ)く入|替(かは)つて|馳(はせ)出るは|敷瓦(しきがはら)|巴(ともへ)の|助(すけ)|棟木(むなぎ)|牛(うし)の|助(すけ) |鴨居(かもゐ)|戸(と)|庄司(しやうじ)|平屋(ひらや)|安全(あんぜん)なんどいへる一|騎当千(きとうせん)のめん〳〵|揺高(ゆりたか)|目(め) がけて|打(うつ)てかヽれど手にたつものはあらばこそ|微塵(みぢん)に|成(なつ)て|敗走(はいそう)なす |鯰(なまず)|方(かた)には|悪風(あくふう)さつと|吹(ふき)|来(く)ると|等(ひと)しく|二陣(にぢん)にひかへし|飛火(とびひ)のが|勢(せい) 三十七ヶ|所(しよ)一|度(ど)に火の手をあげる|程(ほど)に|煙(けふ)り|焔々(えん〳〵)として|天(てん)をこがし|深夜(しんや)も さながら|白中(はくちう)の|如(ごと)く|諸々(しよ〳〵)八方へ|焼立(やけたて)〳〵|火花(ひはな)を|散(ちら)して|戦(たたか)ふにそおくれ ばせなる|逃足(にげあし)ひょろ助。|鹿(ろく)田|千地(ちヾ)丸。身|骨(ほね)|久治吉(くじきち)。|張下(はりした)|蔵絵(くらがい)太。日 の|玉(たま)出太|郎(らう)。なんど|呼(よば)る|係(かヽ)病|武者(むしや)|万歳楽(まんさいらく)とし申たる御|旗(はた)|指(さし)物を|押(おし)立て |陣(ぢん)を|張(はつ)たる前|後(ご)よりも之立|焼立(やきたて)|攻(せめ)かけられ親うたるれども見かへらずには |焼(やか)るれども|救(すく)うにひまなくこれも同じく|敗走(はいさう)す|勝(かつ)子方に|控(ひか)へたる|竃(かまど)  |将軍(しやうぐん)火の元の|消住(けしずみ)は火消|壺(つぼ)の|兜(かぶと)に|吉井女作(よしゐぢよさく)の火打|鎌(がま)の前立ものに あぶりこおどしの|鎧(よろい)|若(くわう)神となづけたる|絵馬(ゑま)にまたがり|曳窓(ひきまど)の|手綱(たづな)かい方 七りん〳〵と|乗(のり)出せば|附(つき)|従(したが)ふめん〳〵には|鍋(なべ)|釜(かま)|茶賀丸(ちやがまる)。鉄錆(かなさび)。|薬罐(やくわん)太文 |底盛(そこもり)。|瀬戸(せと)物地|割(われ)の助ひゞ|武(たけ)。|蓋(ふた)物小|鉢(ばち)郎。三組。徳利|燗(かん)四郎。|酒(さけ)月。 猪(ちよ)九郎。本|膳椀(ぜんわん)九郎。|坪(つぼ)の平助をはじめとして手に〳〵|吹(ふき)竹金火|箸(ばし)あるひは |鉄久(てつきう)さい|箸(ばし)の|得(ゑ)物之を引|提(さげ)て|板(いた)の|間(ま)が原へお出せば諸道具|正(まさ)にこわ□□【カスレの為、判読不能】