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コレクション: STAGE9

天時占候 四 - 翻刻

天時占候 四 - ページ 10

ページ: 10

翻刻

 火跡(くわせき)をとゝむ毒(とく)あるものは毒を去り毒(とく)なきも  のは毒をとゝむ一毒去事あれは又一毒を生す  るものは皆 焼雷(せうらい)のいたす所也 法苑珠林(ほうゑんしゆりん)に豕(いのこ)の  ことき物ありて雷を好て地より出て雷にした  かふといへるは是(せ)に似たる説(せつ)也此 獣(けたもの)を雷と称(せう)  するは大に非也地もし陽に近き時は土中よく  物を生するもの也鳥のことく豕(いのこ)のことき異形(ゐきやう)  なるものありて時〳〵これに触(ふれ)あたりて人 死(し)  す是雷にてはなしすなはち陽気の生する  所のもの也陽に乗(せう)して出て雷にしたかひ間(まゝ)  落ル事あるを是雷なりといふは非也     地震総叙 〇地はもと気(き)の渣滓(かす)也つまりて形質【左ルビ:かたちかたち】をなす  ものにして元気旋転(けんきせんてん)の中に束(つか)ぬるゆへに兀然(こつせん)と  して空(そら)に浮て墜(をち)す北極(ほつきよく)南極中心にいたり  て以て鎮(しつ)め定る也古人云天は静(しつか)にして動(うこか)す  地は動て転(てん)すたとへは舟にのりて行に舟は  動とも行とはおほえす岸(きし)を見れは岸うつり