翻刻
〇鶴(つる)の声(こゑ)をきけは其 聞(きく)人の身に吉慶(きつけい)あるのし
るしと占也
〇雁(かん)の声をきけは其聞人に遠国(をんこく)の人より便(たより)を
きくしるしと占也
〇鶏(にはとり)と鴨(かも)の声をきけは其聞人の身にとりて吉
事ありと占也
〇鶏何事もなきにをのつから飛去(とひさ)れは其家に
かならす禍ありと占也
〇鶏日中に樹(き)へのほりて下りたれは其家の妻妾(さいめかけ)
の事に禍(わさはひ)ありと占也
〇鷲(わし)と鵰(くわいとり)の声をきけは其 聞(きく)人に禍(わさはひ)ありと占也
〇鴉(からす)の声をきけは其聞人に凶也又外へ出んと
する時に聞(きく)はゆく先に吉慶(きつけい)ありと占也
〇鴻(こう)か雁(かん)を見れは其見る人 朋友(ほうゆう)の音信(をとつれ)ある
しるしと占也
〇雀(すゝめ)詹(のき)に居(ゐる)を見れは其家に旅行(たひたち)のこゝろ
さしある人ありと占也
〇家のまへにて鶏闘(とりけあふ)を見れは其 家内(いゑのうち)に喧嘩(けんくわ)口
論を慎(つゝし)むへしと占也
〇鼠(ねすみ)人の衣服(いふく)をかみたるを見れは其家内に