翻刻
口舌(くせつ)の禍(わさはひ)を防(ふせく)へしと占也
〇蛇(へひ)の交(つるむ)を見れは其人の身にとりて大に
凶なりと占也
〇家のまへにて犬かみあへは其家内に盗人(ぬすひと)の禍(わざはひ)
を防へしと占也
〇人馬にのりて通(とを)るを見れは其見る人に
皆利あるしるしなりと占也
〇人の喜笑(よろこひわら)ふ声をきけは其 聞(きく)人の身に喜(よろこ)ひ
事あるしるしと占也
〇人のかなしみ叫声(さけふこゑ)をきけは其 聞(きく)人にうれへる
事ありと占也
〇人の諷舞(うたひま)ふ声を聞(きけ)は其 聞(きく)人に快楽(くわいらく)ある
しるしと占也
〇人の怒詈声(いかりのゝしるこゑ)をきけは其聞人の身のうへに
喧嘩(けんくわ)又あらそひ事ありと占也
〇道路(みち)にて医師(いしや)にあへは其人たとへ災難(さいなん)に
あふ事ありても人のたすけを得ると占也
〇老人の僕(けらい)を擲(うつ)を見れは其見る人にかなら
す責罰(せきはつ)の事ありと占也
〇童子(ちさいこ)の書物(しよもつ)を持(もち)たるを見れは其見る人