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コレクション: STAGE9

天時占候 四 - 翻刻

天時占候 四 - ページ 20

ページ: 20

翻刻

 恩沢(をんたく)をかふむる瑞相(すいさう)なりと占也 〇晴天(せいてん)に日を見れは万事 順理(しゆんり)にしてかならす  其人 威光(ゐくわう)を増(ます)也又天 曇(くもる)を見れは物すなは  ち色(いろ)を失(うしな)ふておとろく事ありと占也 〇坡(つゝみ)の崩(くつれ)るを見れは其見る人 田畑(たはたけ)の損亡(そんほう)あ  りと占也 〇ひとり僧尼(そうあま)を見れは其 家内(かない)に隠居(いんきよ)する  こゝろさしある人ありと占也 〇大工を見れは其見る人の門戸(もんこ)をあらた  むる心ありと占也 〇懐妊(はらみ)たる女を見れは其 座(さ)に居(ゐる)人の内 胸中(むねのうち)  に大に兆(きさす)事ありと占也 〇猟師(かりひと)にあへは思はさる野外(やくわい)の財(たから)を得事  ありと占也 〇矢ありて弓なきを見れは其見る人何事  も試(こゝろむ)る事ならさる也 〇衣服(いふく)を裁(たつ)を見れは万事 破(やふれ)て後に又  成就(しやうしゆ)する事ありと占也 〇扇団(あふきうちわ)を見れは其見る人 近内(ちかきうち)に人にまね  かれるのしるしと占也