翻刻
壬の水に妻せ土の妹を以て甲の木に妻(めあは)せ金の
妹を以て丙の火に妻せ水の妹を以て戊の土に
妻せる也是皆相 尅(こく)を恐(をそ)れてをの〳〵配合し
て以て万物を生す
雷電総叙
〇雷(らい)は陽気にして火に属(しよく)す春夏は地気のほり
のほる時に日行て天頂(てんてう)に近(ちか)つき地を照らして
熱(ねつ)をなす時は雷(かみなり)あり日を火の母とすその
日輪(にちりん)地上をしたしく照して火気をとゝむ其くたり
し火気 騰(をとり)てのほる時は水土の気をさしはさみ
て合して迸(ほとはし)り衝(つい)て雲中にせまり或は重雲に
かこみつゝまれ或は冷湿(れいしつ)の気にかこまれて火を
包て団(たん)となり燃(もえ)つきていきほひ盛(さかん)也たとへは
道のかたはらの礴(いしさけ)て湯 沸(わく)かことし冷湿すみやか
にあつまりてたらんとす燥(さう)火又 迸(ほとはし)り出てのほ
らんとす東に奔(はし)り西に撞(つい)てとゝろきていき
ほひ猛(たけ)く相せまりて搏激(はくけき)し雲 竅(けう)を漲(みなき)り
破て或は繒(かとうきぬ)を裂(さく)かことし水土の気 微質(ひしつ)を挟(さしはさみ)