翻刻
本草綱目集解云宗奭曰芭蕉三年已上即
有_レ花自_二心中_一抽_二#1出一茎_一止_二 一花_一全如_二蓮花_一瓣
亦相似但色微黄緑中心無_レ蕋悉是花葉也
花頭常下垂毎_二 一朶_一自_二 中夏_一開直至_二 中秋後_一
方盡凡三葉開則三葉脱落也
異物志云芭蕉結_レ実其皮赤如_レ火其内甜如
《返り点:レ》蜜四五枚可_レ飽_レ 人而滋味在_二牙歯間_一故名_二甘
蕉_一
東鑑云其花俗云_二優曇花_一
現代語訳
『本草綱目』集解に云う。宗奭が言うには「芭蕉は三年以上になると花がある。心中から一茎を抽出し、ただ一花のみである。全く蓮花のようで、花弁もまた相似ているが、ただ色が微黄緑で、中心に蕊がない。すべて花葉(苞葉)である。花頭は常に下垂し、一朶ごとに仲夏から開いて仲秋後に至ってようやく尽きる。凡そ三葉開けば三葉脱落するものである」と。
『異物志』に云う「芭蕉は実を結び、その皮は火のように赤く、その内は蜜のように甘い。四、五枚で人を飽かせることができ、しかも滋味が牙歯の間に残る。故に甘蕉と名づける」と。
『東鑑』に云う「その花を俗に優曇花と云う」と。