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官版疫毒預防説 全 - 翻刻

官版疫毒預防説 全 - ページ 21

ページ: 21

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【右】  頓服せしめ次で浴を出しめ拭乾し褥中に温保し頻に  冷水少許を以て唇舌を濕さしめ温沙嚢を以て脚を  温め次で我一時半を経て後クュイニネ六勺を元となし  頓服せしむ 〇クュイニネは其功殊に脊髄後脳に達し其緩怠せる機能 を鞭撻するが故に初量二十勺にて眩暈耳鳴を發する者 多し是即 ̄チ其功を奏する一佳徴なり然れども其苦味甚し きが故に患者これを服して吐出すること多し故に浴場中 に在て之 ̄レを服さしむれば多くは克く堪へ服す此益 ̄シ浴場 にて胃腑の痙攣を鎮静するが故に因るなるべし若 ̄シ尚吐 【左】 して止まざる者は只管(ヒタスラ)強てこれを與へ終に服し得るに 至らしむべし〇コレラは萬病中血中の水を耗失すること 最多きが故に冷水を以て口舌を濕すを殊に良とす〇或 云クュイニネは獨 ̄リ卑溼沼泥の地に在ては即 ̄チ佳なり乾燥の 地の如きは必し之 ̄レを要せずと云へり然れどもコレラ 土風に因て其病性を同せず其患症を異にせば則可なり 然 ̄ラざれば豈地の卑高を以て其性功を異にする理あらん や      松本良順記    醫官松本良順、奉_二 幕命_一、蘭醫朋百_一、學_二醫科諸門広、頗通_一