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官版疫毒預防説 全 - 翻刻

官版疫毒預防説 全 - ページ 9

ページ: 9

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【右】 更に其體に傅染すること疑を容るべからず〇史録中屢 ̄く云へり〇方今に於ても尚此の如き病屢 ̄く流行する ことありて其症二般あり即 ̄チ一は熱地に流行する症にして 之 ̄レを發黄熱《割書:ケーレコ|―ルツ》と名け一は寒國にも亦流行する症に して之 ̄レを痧病《割書:コレ|ラ》と稱す〇發黄熱は夏日の熱度寒暖計を 以て測るに其中數七十五度の地より全く外に出でず阿非 利加及び西印度は其最 ̄モ甚しき地方なり〇痧病は昔時亞細 亞に限れる病なりし[其本名を亞細亞霍亂《割書:コレラア|ヂアチカ》と云も 之 ̄レに因る]然ども此症近時は西土及び他の温道諸地にも夥 【左】 しく流行せり〇右の二病共に血中に含める毒氣を以て各 個の生器を虚衰せしむることをなし特に消毒諸器を甚しく 損害す〇發黄熱に於ては胃より半ば腐敗せる血を混じた る膽汁を吐出し痧病に於ては胃及び諸膓の血一個の分泌 機を起して其流動分《割書:即 ̄チ血中|の水分》のみを上下に泄出するを以て 全體の血中には復 ̄タ運輸すべからざる稠厚の物質より留る ことなきに至れり 葢 ̄シ傅染病は其毒蔓延して静定せる氣中に蓄積するときは 特に其荒亂をなすこと大なりとす〇是を以て傅染病を預防 するには新鮮の大氣を流通せしめて自在に之 ̄レを居室中に