みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE9

大地震 - 翻刻

大地震 - ページ 5

ページ: 5

翻刻

 銘々野田へ逃出唯茫然たる有様也近郷村々ゟ親類  縁者へ欠付潰れ家の下ニていまだこえあるを掘出し  相助又火を防がんとなせ共中々刀【力ヵ】に及ず火勢ます〳〵  盛んにして風は未申の方より吹立如来御本堂 既(すで)に  あやうく見へ候所御屋根上三門之屋根上数多の人影 顕(あらはれ)  八方へ欠廻り飛火を防候地震ニもゆり潰れす焼失も  無之夜明テ御屋根を見あぐれば数多人壱人も不見  誠にふしぎなる事二候松代様より御防人数多勢イ  御召連御出役有之候六川御棟中よりも左之通り下後丁  火先は消口二相成候同夜命助り候ものは不残野中に伏雨  露にあたり地震は止之不申火気ははけしく二日二夜焼  誠に難義歎敷事言語に絶へ候 一御山内は大本願上人様御境内諸堂不残衆徒弐十壱院  中衆十五坊妻戸十坊不残焼二王門御堂庭小間物店  茶屋むしろ張の見せ物小屋類三丁余不残焼失別  当大勧進様半潰れ二而残る経蔵鐘楼堂万善堂