産業史料を翻刻!

コレクション: 養蚕の書

画本宝能縷 - 翻刻

画本宝能縷 - ページ 9

ページ: 9

翻刻

【右丁】 [かゐこやしなひ草 第十] 蔟(まゆはる)より糸(いと)を おろし色(いろ)白く いさぎよきを 細糸(ほそいと)のまゆ      とし いろ黒きを 粗糸(あらいと)の まゆとす 真綿(まわた)に  引(ひき)ても 上中下を ゑらみ  わかち 形(なり)を  つくり    て 束綿(たはねわた)  幾(いく)ばく   把(は)と    する   なり 【挿絵内】北尾重政画 【左丁】 [かゐこやしなひ草 第十一] 蚕(かいこ)の神(かみ)を祭(まつ)る 事(こと)日本(ひのもと)の古(いに)しへ を考(かんがふ)れば軻遇(かぐ) 突智(つち)埴(はに)山 姫(ひめ)に 逢(あひ)て雅産霊(わかむすび) を産(うむ)此(この)神 の頭(かしら)に蚕(かいこ)と 桑(くは)となれりと 神代巻に見へ たれば本 朝(てう) にては雅産(わかむ) 霊(すび)を祭るべき ものか又第廿二 代 雄略天皇(ゆうりやくてんわう)の  御 后(きさき)みつから  羪蚕(こがい)し給ふ事 日本紀に見へたり  唐土(もろこし)にては    黄帝(くわうてい)の后(きさき)   西陵氏(せいりやうし)を始(はじめ)と       すること    通鑑(つがん)に出(いで)たり 【挿絵内】勝川春章画