翻刻
【「 」は矩形で囲われた文字】
余動(よどう)六七月にいたりてとゞまる「地震考」同年四月廿五日/越後国(ゑちごのくに)高田(たかた)
大地震/酉(とり)の刻(こく)より丑刻(うしのこく)まで三十/余度(よど)山崩(やまくづ)れ民家(みんか)倒(たふ)れ死(しぬ)る
もの凡(おほよそ)一万六千三百/余(よ)人といふ○同六年七月晦日/近江国(あふみのくに)大地
震「後桜町天皇」「明和」三年正月廿八日/奥州(おほしう)津軽(つがる)青森辺(あをもりへん)大(たい)
雪(ゆき?)大地震/大火(たいくは)にて人多く損(そん)ず○同八年五月二日江戸地
震同六月二日江戸大地震「光格天皇」「天明」二年七月十四日/丑(うしの)
刻(こく)江戸同前同十五日また大に震(ふる)ひ民家(みんか)倒(たふ)る翌朝(よくてう)に至(いた)り
十五六/度(ど)震動(しんどう)すこの時(とき)相州(さうしう)小田原(をだはら)ことに甚(はなはだ)し筥根山(はこねやま)
ならびに小田原の城中(せうちう)石垣(いしがき)崩(くづ)れ民家(みんか)破損(はそん)多(おほ)し○同三
年二月二日/丑刻(うしのこく)江戸大地震「寛政」四年閏二月此月/肥前(ひぜん)
の国(くに)島原領(しまばらりやう)山(やま)もえいでゝ湯涌(ゆわき)ながれ人多く死(し)ぬ国中(こくちう)
震動(しんどう)して火(ひ)の光(ひかり)余国を照す以「或記」「享和」三年十一月十五日/佐渡国(さどのくに)大地
震小ゆり翌年(よくねん)六月にいたる以上「地震考」「文化」元年出羽国地震して
象潟(きさがた)の山くづれ地おちいり天下(てんか)に稀(まれ)なる勝地(しやうち)をそこなふ「或日記」同六年
二月廿一日ゟ廿四日にいたり信州松本領/安曇郡(あつみごほり)の山中/鳴動(めいどう)す同廿四
日/暮方(くれかた)南北五百間余東西九百間余大地やぶれさけ岩石(かんぜき)ぬけ崩(くづ)
れ中谷村等の四村/枝郷(えだごう)六ヶ所/家数(いへかず)廿七軒/田畑(てんはた)ともくほみ落つれど
人馬はつゝがなし○同七年元日佐渡国大地震/連日(れんじつ)止(とゞ)まらず○同
九年十一月四日江戸并近国大地震神奈川保土ヶ谷辺/殊(こと)に甚しく
民家/破(や)れたふるゝ「仁孝天皇」「文政」二年六月十二日京并伊勢美濃
辺大地震○同五年閏正月十六日ゟ十九日にいたり奥州蝦夷地大地
震(しん)百五十余度○同九年此秋江戸地震数度○同十一年十一月十二日