翻刻
【右丁】
○金にて米売買の事
○米八拾一石を金壱両に付二石五斗がへの相場にて両がへ壱両銀六十目がへ
にて右の代金何ほどゝ問答曰金三十弐両壱歩と銀九匁といふ右に米八百
拾石と置左に相場二石五斗にて割ば卅弐両四と成此四の内二五を一ぶんにして
残る一五へ銀の両替六十目をかけて知なり
○金三拾弐両壱歩と銀九匁にて米を買とき金壱に付米弐石五斗替
の米何ほどゝ問《割書:金壱両に付|相場六十目也》答曰米八十壱石也術曰先銀九匁を相場六十目
にて割は永銭百五十文を得る又金壱歩の永銭弐百五十文を加へて次に四百文
と成に卅弐両を加へ三十二両永銭四百文合三二四と成に金壱両の米二石五斗を掛る也
○上米金壱両に付壱石弐斗五升がへ○中米同壱石六斗がへ○下米同弐
石替○餅米同弐石五斗がへ○大豆同三石弐斗がへの相場にて今有金弐百十
六両三歩と銀三匁有是にて右五品を升目等分に買ふあり何程づゝと問○八
拾弐石壱斗九升五合五勺二才一三といふ○上米代六拾五両三歩五分五厘○中米
代五拾壱両壱歩七匁四分六厘○下米代四十壱両五匁九分七厘○餅米代卅弐
【左丁】
両■七匁七分七厘○大豆代廿五両弐歩拾壱匁弐分五厘也○法に金壱両を上
米の相場壱石弐斗五升にて割ば八と成又壱両を中米の相場壱石六斗われば
六二五と成又壱両を下米の相場壱石に割は五と成又餅米の相場弐石五斗にて
割ば四と成又壱両を大豆の相場三石弐斗にて割ば三一二五と成扨五口合二六三
七五と成是にて有金を割也但し三歩は七五銀三匁は五としてくわへ弐百十
六両八にて割ばしるなり 《割書:但金壱両に付相復六十目》
○銀にて米のうり買の事
○米八百拾石あり銀拾匁に付米四斗三升弐合の相場にて米代銀何程と問
答曰銀拾八貫七百五拾目と知る也右に米八百拾石と置左に相場四斗三升二
合と置て右の米を四斗三升弐合にて割ば拾八貫七百五十目と成也米高を
米相場にて割ば銀と成銀をかくれば米と知るべし
○銀十三貫四百五十六匁八分六厘を以て一石に付廿三匁七分五厘がへの米を買(か)ふ
とき石高何程と問答曰五百六十七石八斗也術曰有銀十三貫四百八十五匁二分
五厘を置て一石の相場廿三匁七分五厘を以て割ば石高五百六十七石八斗と成也