翻刻
【右丁】
の相場六十三匁と成なり
○金三両壱歩あり相場六十匁にして代金何程と問曰答曰代銀百九十五匁なり
術曰永三貫弐百五十文《割書:即三両|壱歩也》と置て相場《割書:六十|匁》を掛れば代銀《割書:百九十|五匁》と成なり
○銀七百八十七匁五分あり相場六十三匁がへにして此代金何程と問答曰代金十二両二歩
術曰銀高《割書:七百八十|七匁五分》を置て相場《割書:六十|三匁》にて割ば永(えい)十二貫五百文《割書:此五百文は|二歩の位也》と成是代金《割書:十二両|二歩》と知る也
○永銭法 一両は一貫文 一歩は二百五十文 二歩は五百文 三歩は七百五十文 二朱は百廿五文
○利足の事
○銀六貫八百五十目を月壱分半の利にして貸とき一ヶ月の利銀何程と問答曰
利銀百二匁七分五厘也術曰元銀に利を掛るなり但し利は一分五厘也
○元利合銀壱貫四百五十一匁あり年壱割二分の利にて此元銀何ほど答
元銀壱貫三百目なり術曰利足一割二分に元一を加へ《割書:一 一| 二 》と成法として合銀高■【をヵ】割也
○今銀九貫七百六十匁を年二割五分の利足にて三ヶ年貸置ありこれを
毎年 等分(とうぶん)に取(とり)くずすときは一ヶ年の取銀何程と問《割書:但し二年目より|利に利をくわゆる也》答曰一ヶ年の
取銀五貫目術曰利足《割書:二割|五分》に元一 箇(か)をくわへ《割書:一箇二|分五厘》法とし貸銀《割書:九貫七百|六十匁》に三 度(と)
掛れは八十九貫〇六十弐匁五分と成を実(じつ)とす又 定(ぢやう)一 箇(か)を置て法(めやす)を掛れば
【左丁】
○一 箇(か)二分五厘と成に定(ぢやう)一箇をくわへ《割書:二箇二分|五厘なり》又法を掛れば二 箇(か)八分一
厘二五と成に又 定(ぢやう)一 箇(か)をくわへ《割書:三箇八分|一二五なり》以て実を割ば一ヶ年の取銀《割書:五貫|匁》と成也
○銀四貫匁を月二分の利足にて貸すとき元利 等(ひとし)くなる月数何ほどゝ問
答曰五十ヶ月術曰元銀《割書:四貫|匁》に利足弐分をかけて八十匁と成これにて
元銀《割書:四貫|匁》を割は元利銀 等(ひとし)くなる月数《割書:五|分》と成なり
○入子ざんの事
○五ツ入子を銀卅六匁に買(か)ふあり二番目
頭より一割下三番目は二割下り四番目は
三割下り五番目は四わり下りにして
頭の代銀何程と問先十九八七六合四十
あり是を目安にして惣代銀卅六匁を
割時は頭一ツの代九匁と知る也頭の代に九を
掛れば二番目の代知るゝ也又八を掛れば三番
目の代七をかくれば四番目の代六を
かくれば五番目の代銀知るゝ也
【挿し絵内】
九匁
六匁三分 八匁一分
五匁四分 七匁二分