翻刻
【右丁】
【上下 山と大木と測る男の挿し絵】
是は人の目(め)を地(ち)に付て木の末(すへ)
までを▷の角(すみ)に見積(みづも)り木を
折通(をりとふ)してみるといふ工夫(くふう)也○又法
はな紙(かみ)を四角(しかく)に折(をり)て下の
角(すみ)と角とを折(をり)て下の
角(すみ)に糸(いと)をもつて小石(こいし)を
おもりにつけ図(づ)のごとく
下の角(すみ)より上の角
まて見通(みとふ)して木の
末(すへ)を 見 扨(さて)夫より木の根(ね)
迄七間あれば又 居(ゐ)だけを
半に入て是を身積(みつも)る也
【左丁】
○布一端のたてぬきの糸の長さ積る事
○布一端のたてぬきの
糸を向の浜より
此浜まて何程三里
六丁四十三間二尺
五寸布長さ二丈
八尺呉服にてはゞ一尺
あり曲尺(かね)一寸に糸
五十
すじ
【向岸まで糸を渡す男の挿し絵】
○鼠算の事
○正月に鼠(ねずみ)の父(ちゝ)母いてゝ子を十二 疋(ひき)うむ親ともに十四疋と成二月には子も又子を十
二疋づゝうむゆへに親子(をやこ)孫(まご)とも九十八疋と成 此(かく)のことく月〳〵に親も子も孫も曽孫(ひまこ)も
玄孫(つるのまご)も十二疋つゝうむなり此 次第(しだい)〳〵にうまるゝ親子の鼠一ヶ年に何程と問答曰