翻刻
【右丁】
答曰 米壱升代銭八十八文
術曰両替銭《割書:六貫六|百文》を置銭率《割書:九分|六厘》をかけ調銭《割書:六貫三百|三十六文》と成を米相場《割書:七斗|二升》にて
われば米壱升の代銭八十八文と成也
○米七斗三升六合の代金壱両の時百文に付米何程と問《割書:但し両替銭|六貫四百文》
答曰 米壱升壱合五勺
術曰米相場《割書:七斗三|升六合》を置両替銭《割書:六貫四|百文》にて割ば米壱升壱合五勺と成也
○米壱石の代銀七十五匁の時金壱両に付米何程と問 《割書:但し両替|銭六十目》
答曰 米八斗
術曰銀六拾目を置一石の代銀七十五匁にて割ば米八斗と成也
○割増わり減の算
内【〇の中】たとへば内二日の減(へり)といふは物数一ツの内二分引て残り八分得るをいふ又八分を
もつて一ツを割ば二分五厘と成是を内二割増といふ又一ツの内三分引のこり
七分を得るこれを内三わり減(へり)といふ
外【〇の内】たとへば外二わり減といふ物数一ツ二分の内二分引残り一ツ得るをいふ又
一ツに二分をくわへ一ツ二分を得るを外二割増といふ余は准知(じゆんち)すべし
【左丁】
○本馬壱疋の駄賃百三十六文の場所外二割五歩増にして何程と問
答曰 駄賃銭百六拾九文
術曰原駄賃《割書:百卅|六文》を置《割書:目銭|四文》を引残り《割書:百三十|二文》と成を実とす《割書:二割|五分》を置定法一をくわへ
《割書:一ヶ二分|五厘》と成是を実にかくれば《割書:百六十|五文》と成《割書:目銭|四文》をくわゆれば駄賃銭百六十九文と成也
○人足壱人の賃銭八十四文の場所内三割増にして何程と問
答曰 賃銭百廿四文
術曰定法一を置内《割書:三|割》を引残《割書:七|分》と成をもつて原賃銭八十四文をわり目銭四文を
くわゆれば賃銭百廿四文と成也
【荷馬と人足の挿し絵】