翻刻
【大人咳之妙方】
きこうゑん 【四十八銅】
いちどに十四五つぶつゝ
あさ一どひる一どよる
一どさゆにてもちゆさゆ
なければちやにてもよし
下段枠内
〇一切たんの根をきり ○せきをやめることめう也
〇むねをひらきこへをまし〇のどをうるほしいきをゆるめ
〇ひへせきにめう也 〇久しく■ほ■■せきによし
〇持病のたんせきによし 〇こへのかれたるを出す
〇小児のむしぜきニめう也〇ぜんそくにめう也
〇せきてよこねならずよるねることならぬによし
〇せきのぼせのといたみたんごろ〳〵いふにめう也
〇其外いづれの病にてもたんせきあるに用てよし
大坂《割書:かわら町ごりやうすじ|北へ半丁入西がは門のきは》きし岡
【次枠】
いかほどつよくいづるせきにても一ふくにてそつこうあり
〇此ぐはんやくはせきひさしくやまず半年も一年もひきしらいていろ〳〵薬(くすり)を
もちひてもなをらざるにめう也
咳妙薬(せきのめうやく)《割書:半ぶく 四十八文|一ふく 百文》
風をひき又はひへの入にてせきつよくいでよこになるとのどこそばくなりよるひるともによこねならず
せくたびにわきばらむねへひつぱりいたみたんきれかねせき入てゑつきたんをはきのぼせむねくるしきにめう也
【下枠の上】
ねりやくを
のんでとま
らぬせきに
もちひて
そつこう
あり
【下枠の下】
こどものむしせきは
なをりにくき
もの也べつだんに
ぐはんやくあり
もちゆべし
たちまち治(ぢ)す
【枠外】
大坂ごりやうすじかわら町北へ半丁入西がは門のきは きし岡
【枠内】
蘭法(らんほう)手術(しゆじつ)実心流(じつしんりう)導引(どういん)
一疝癇(せんかん)痰(たん)留飲(りういん)癪(しやく)不遂(ちうぶう)癱(てなへ)瘓(あしなへ)躄(いざり)女血症(おんなのちのみち)一
さい小児(せうに)五疳(ごかん)の症(しやう)此外(このほか)名(な)のつけがたき難症(なんびやう)
世(よ)に多(おゝ)くして医師(いし)は勿論(もちろん)奇法(きほう) 妙薬(めうやく)を用(もち)ゆると
いへども其(その)功(しるし)なく長(ながく)くるしむ人 挙(あげ)てかぞへがたし依(よつて)予(よ)家(か)
傳(でん)の以手術(どういんをもつて)その病根(びやうこん)をもみやわらげ気血(きけつ)をめぐらし薬(くすり)を
導引(みちびき)日あらずして快気(くわいき)ならしむる事 各(おの〳〵)受(うけ)てしるべし
故(ゆへ)ニ諸人(しよにん)の一助(たすけ)にならんと人のすゝめにしたがひ披露(ひろう)致(いた)す
者なり尤(もつと)も病原(やまひのもと)を診察(みきはめ)服薬(ふくやく)すべき病症(びやうせう)はひろめの
為 薬料(やくりやう)薬店(くすりや)同様(なみ)にて調合(てうごう)いたし可進(しんづべく)候云々
朝卯の刻より八ツ時限り びんご町東ぼり南へ入はま側
其外はかたく相断申候 盛玄【刻印 正?】
黴毒(ひへしつ)一切(いつさい)《割書:なにほど年(とし)へし難症(なんせう)にても治(なをる)不治(なをらぬ)を|見察(みわけ)うけ合(あい)の上(うへ)にて療治矣(りやうじす)》