翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - 翻刻

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - ページ 42

ページ: 42

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  一粒金翁丸(いちりうきんおうくわん) 一服四十八銅 一第一きつけ毒(とく)けししよくしやうはらのいたみくわくらん  目(め)まひ立(たち)ぐらみきのつきつつうしやくつかへむねの痛(いた)み  中風(ちうぶう)たんのんどにふさがり小児(せうに)きやうふうむしいつさい  歯(は)のいたみにつけて痛(いたみ)を止(と)む大人(たいじん)小児(せうに)たんせき船(ふね)の  ゑひ水(みづ)のかわりゑづき酒(さけ)のゑひどくむしにさゝれたるニ  付(つく)べし牛馬犬猫(ぎうばいぬねこ)の煩(わづら)ひ等(とう)ニよし其外(そのほか)功能(こうのう)多(をゝ)し急病(きうびやう)  に即効(そくこう)ありくわしき事(こと)は包紙(つゝみかみ)にあらわす   大酒(たいしゆ)止(やむ)る御薬(をんくすり) 一服代三匁 一 此(この)御薬(をんくすり)は酒(さけ)をとんとやむるにはあらずたとへば病気(びやうき)  になるをもかまわず大酒(たいしゆ)をこのみあるひは酔狂(すいきやう)して  いろ〳〵なんぎする人(ひと)に此薬(このくすり)を用(もち)ひ候へばをのづから  酒(さけ)をこのみ候事すくなくなる事 此薬(このくすり)の妙なりくわ  しくは功能(こうのう)用(もち)ひやうとも包紙(つゝみがみ)にしるす   かくの御薬 《割書:一服代拾五匁|但シ七日ニ用ゆ》 一かく症(しやう)にてのみもの食物(くひもの)のどにつまり腹中(ふくちう)におさまり  がたくおさまりてもしばらくして吐出(はきいだ)し食事(しよくじ)ニ向(むか)ひ  て口中(こうちう)にたんたまりむせびのんどに通(とを)らずむなさき  に動気(どうき)つよく臍(へそ)より上(うへ)にかたまりいで大べんひけつ  し不通(ふつう)じなど五かくとていろ〳〵なやみあり候へ共  すべて此薬(このくすり)にて食物(しよくもつ)を収(をさむ)る事(こと)奇妙(きめう)なり五かく何(いづ)れも  此薬(このくすり)にて治(ぢ)する功能(こうのう)用(もち)ひやう包紙(つゝみがみ)ニ詳(つまひらか)なり   ひぜん内攻(ないこう)の御薬 一服代三匁 一ひぜんは人のきらふ病(やまい)にてはやく湯(ゆ)に入 又(また)はをしくすり  など或(あるひ)は風ひき又(また)は冷(ひへ)ておひこむあり療治(りやうぢ)種々(いろ〳〵)  手(て)をつくしても次第にはれ小便(せうべん)通(つう)ぜず死(し)する計(ばかり)ニ  候とも此薬(このくすり)壱ふく用(もち)ひ候へは小(せう)べんニ通(つう)じ治(ぢ)する  事(こと)妙(めう)なり委敷(くわしき)功能(こうのう)用(もち)ひやう包紙(つゝみかみ)に記(しる)す   ひへしつの御薬 《割書:一廻り代拾六匁| 但シ八日ニ用ゆ》 一 疳瘡(かんさう)いたみつよくだん〳〵くさりこみておちかゝ  り候ともにくをあげくさりをとめすみやかにい  やす事(こと)神(しん)のごとし便毒(よこね)ちらすべきはちうし  又(また)は口(くち)あき黄(き)しるいで三 年(ねん)も五年も治(なを)りかね  候ともきめうに治(ぢ)す骨(ほね)うづき惣身(そうみ)いたみ五七 年(ねん)  立居(たちい)なりがたきを治(ぢ)すしつのぼせにてづつう  目(め)あしく耳(みゝ)きこへずはなにかゝる等(とう)を治す男女(なんによ)  古(こ)しつ十 年(ねん)二十年いろ〳〵となやみなんぎなるも  快気(くわいき)する事(こと)神妙(しんめう)なり其外(そのほか)年久(としひさ)しきいかやうの ○此丸薬(このぐわんやく)生(うま)れ子(こ)ニは一 度(ど)ニ二 粒(りう)用ゆくだりすくなくば三粒も四粒も用べし生(うま)れて百日 半年(はんねん)も立(たち)候子ニは一度ニ三粒用ゆくたりすくなくば四五粒用ゆべし二才の子ニは一度 四粒用ゆくたりすくなくば六粒用ゆべし三才子ニは一度ニ六粒用ゆくだりすくなく 八粒又は十一粒用ゆべし 五才の子は一度ニ十一粒用ゆべし但し病症(びやうせう)ニより二三ぶく四五ふくも用ゆべし   丸薬のみやう 此くすり夜(よる)ねるまへニ一度かみわらずさゆニてのむべし薬(くすり)をのみ候日あさよりあたゝか なものをのみ食(くひ)着(き)るいをあつぎいたし惣身(そうみ)をつねよりあたゝかにしてのむべしまくらをつねよりも たかくしてねるべしよくくだる也四五度 下(くだ)りてのちは手足(てあし)水(みづ)ニてひやせば即(すなはち)とまるなり   食いみもの 青(あを)なほしな其外一切(いつさい)青葉(あをは)のるい 酒 す あぶらけ もち類 こんにやく 一切の 魚鳥(うをとり)るい 木(こ)のみのるい しいたけ 松たけ 一切のたけるい何(なに)によらずひゑたるもの を此薬のみ候日のあさめしひるめしゆうめしあくる日のあさめしと四 度(たび)いむべし  右之外ニ小児の急症虫おさへ  摂州(せつしう)豊島郡(てしまこほり)小曽根渡(をそねわたし)より  によろしき丸薬出し申候    八丁北 南郷 今西氏製   《割書:家|秘》小児口中薬 一包 三十二銅 一したしときニて口外はれたゞれいたみなんぎなるも此薬  舌の上ニのせおけばたちまちいたみ引とめ口中さはやかに  なり乳のむ事きめう也又は虫くひ■のいたみニよし  其外小児口中一切に妙なり■■薬用ひやう一時の  間に三四度かんざしの耳かきにてすくひ舌上ニのせ  おくべし薬口中にさへ入ばいゆる事神のごとし     《割書:天満七丁目魚棚筋》  調合所   生々斎宝田製 【太子山町】 ■【奇ヵ】応丸