翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - 翻刻

浪華薬種問屋能書張交帖. 二 - ページ 43

ページ: 43

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 古湿(こしつ)にても此薬を用(もち)ひきめうに治し申候どくいみ  用(もち)ひやう煎法(せんじやう)其余(そのよ)委(くわし)く別紙(べつし)能書(のうしよ)にしるす   病犬(やまひいぬ)にかまれたる御薬 一服代弐匁五分 一 此薬(このくすり)はいかやう病犬(やまひいぬ)にかまれ候とも即座(そくざ)に一服(いつふく)御用(をんもち)ひ  候へば立所(たちどころ)にいたみをとめど毒気(とくき)をくだし治(ぢ)する事(こと)  妙(めう)なり尤(もつとも)常(つね)の犬(いぬ)のかみたるにもよし右(みぎ)かまれたる犬(いぬ)  の毒気(どくき)のぼりていきづかひはやくなり候へば薬(くすり)用(もち)ひ  てもきゝめなし又(また)甚(はなはだ)しき病犬(やまひいぬ)にかまれたるには其(その)  人(ひと)薬(くすり)用(もち)ひ候へば大ねつ出(いで)てくるひ候ものなり其時(そのとき)病(びやう)  人(にん)の手足(てあし)をおさへ又(また)くゝりをくもよし小便(せうべん)ニ毒気(どつき)下(くだ)る也  常(つね)の犬(いぬ)なればねつも狂(くる)ひもなし其外(そのほか)包紙(つゝみがみ)に委(くは)しく 右(みぎ)何(いづ)れの薬(くすり)も方剤(ほうざい)不浄(ふじやう)の薬(やく)品寒薬(ほんかんやく)の類(たくひ)一切(いつせつ)用(もち)ひ不申(まうさず)候以上    《割書:大坂北久太郎町二丁目北側》 調合所  日和佐屋宇兵衛製 【菊紋】神仙不老円(しんせんふらうをん)《割書:壱剤|代銀八匁》 ○心気(しんき)を焦燥(いらつ)人(ひと)常(つね)にのぼせつよく首筋肩(くびすぢかた)の廻(まは)り凝(こり)てやまひ 立(たち)ぐらみし又は心気(しんき)をつかふ事(こと)過度(ほどをすこ)して心痛(むねいたみ)物事(ものごと)気(き)にかゝり又 纔(わづか)の 事(こと)にもおどろき易(やす)く夜(よ)は寝(ね)ぐるしくて少(すこ)しね入たるとおもへばいまはしき 夢(ゆめ)を見(み)自汗(ひやあせ)盗汗(ねあせ)出(いで)動気(どうき)強(つよ)く根気(こんき)薄(うす)くして物事(ものごと)退屈(たいくつ)する症(しやう)ニ用(もちひ)てよし ○肝気(かんき)亢(たかぶ)りてさしてもなき事(こと)に腹(はら)たち安(やす)く或(あるひ)は物(もの)かなしくなり左(ひだり)の わき腹(はら)つかへいたみ症(しやう)に用(もち)ひてよし○脾胃(ひゐ)弱(よわ)き人(ひと)食物(しよくもつ)あたり安(やす)く 或(あるひ)は不食(ふしよく)し又は食物(しよくもつ)すゝみ過(すぎ)て腹(はら)くだり又は腹(はら)はりあるひは秘結(ひけつ)し 脱肛(だつこう)出(いで)て痩(やせ)おとろへる症(しやう)に用(もち)ひてよし○肺気(はいき)不足(ふそく)し常(つね)に咳(せき)いで ねばき痰(たん)を吐(はき)は或(あるひ)は痰(たん)に血(ち)まじり熱(ねつ)のさし引(ひき)ありて労咳(らうがい)の症(しやう)になり たるに用(もち)ひてよし○腎気(じんき)おとろへて陽物(やうぶつ)の勢(いきほ)ひよわく精(せい)もれ安(やす)く 腰膝(こしひざ)いたみ或(あるひ)はひえ又ちからなく陰虚火動(いんきよくわどう)して頭(かしら)ふらつき逆(のぼ) 上(せ)つよく昼(ひる)より後(のち)は気分(きふん)あしく耳(みゝ)なり眼(め)あしく歯症(はしやう)よろし からぬ症(しやう)に用(もち)ひてよし○其外(そのほか)老若(らうにやく)ともに持薬(じやく)として平生(へいぜい)これを 用(もち)ゆるときは無病長寿(むひやうちやうじゆ)の楽(たのし)みを得(え)ん事(こと)疑(うたが)なし誠(まこと)に神仙(しんせん)の 霊薬(れいやく)なりくはしくは能本別(のうほんべつ)に有之候       《割書:大坂高麗橋八百屋町角》 地黄丸製法所 本家 大黒屋製 印 例年之通土用の入より十日の間  六味地黄丸 三匁七分  八味地黄丸 五匁五分  神仙不老円 六匁五分   右之直段ニ而差上申候但し切手ニ而も差出し申候 《割書:大|天|地》《割書:  陽|心 日 風|  火》《割書:あつからでみみちびくきうはちとのまぞ|天真中導灸|やみてなやめるかぎりしられず》 一昼夜ニ天ノ気吸吐キ一万三千 五百息地ヨリ出ル脈数八万四 千二百余合九万七千七百余 息通中人ノ形小天地 是ヲ十万遍ト云常ニ神儒仏諸 経トス命ハ本天ノ気来リ又天ニ帰ル 是命をつなぐともつなの灸也 一 恐多(おそれおほく)も天利(てんり)の陽道(やうだう)を以(もつて)難症(なんしやう)悉(こと〴〵)く療(れう)す諸病(しよびやう)の根本(こんほん)は皆(みな)  気(き)より生(しやう)じ腹中(ふくちう)に衆熱気催(もろ〳〵のねつきもやうし)色々(いろ〳〵)諸症(しよしやう)に変(へん)じ難症(なんしやう)と成(なり) 《割書:家伝|薬王》奇応丸《割書:京油小路通仏光寺下ル太子山町|西側北ヨリ三軒目松屋与兵衛》 ・■気付ニ吉とんしニ用よみかえ■ ・しよくしやうニ吉腹つよくいたむニ吉 ・むししやくたんニよし ・くだりはら白はら■はら共ニ吉  但シきうにとむるニ不有 ・くはくらんいか程つよきニもよし ・むね虫ニ吉気のつきつかへたるニよし ・なんさん子生りぬるニ用テ生る  ゑなおりざるニ用テ下ル ・惣シテ血道ニ吉さんぜんさんごたとい  血おこり気ちがひたるニもよし ・小児きやう風何程つよきニも三粒  ツヽ四五度用てよし ・ほうさう出かぬるニ用て心よく  出る同色あしきニ妙也 ・何病共しれずいろ〳〵りやうしシテ  きかざる煩ニよし ・食物さし合なし ・諸の毒をけす ・小児むし一切ニよし ・おこりニ吉いか程久しくふかひお  ちかねたるニよし五粒ツヽ用ゆ ・中風ニ吉けんうんによし ・金瘡血とめニは五粒かみくだき  水ニテとき付候へは忽血とまるなり ・目まひたちくらみニよし ・づつうシテ心あしきニ用吉 ・酒舟かごのゑひニ用てよし ・打疵はれたるニは四五粒水ニテ  とき鳥の羽ニテひくべし ・一切どく虫ニくわれたるニ水ニテ  ときつけてよし ・牛馬のわづらひニ用て妙まり ・但シくわいにん六ヶ月まへは  いむべし 右大人小児とも諸病ニ用テよし何さゆニテ用テよし 処々ニ類かんばん多ク出申候間御吟味被遊御もとめ可被下候                 手前ゟ外出店出不申候 龍虎円(りうこゑん) 一第一気付水にて用ル 一きやうふう  同 一めまひ立くらみ 同 一しよくしやうさゆにて用ル 一こ■■はら  同 一つかへ    同 一むねのいたみ 同 一くわくらん  同 一くだりはらニは■の■ゆ