翻刻
【右丁】
ホツペコロイト《割書:荷|蘭》
一種
からはなさう
甲州奥州 南部(なんふ)野州日光山及ひ蝦夷(ゑそ)地にあり春月(はる)宿根(ふるね)より生す蔓(つる)は葎草(りつさう)の如(こと)し剌(とけ)【刺ヵ】あり葉(は)
【左丁】
は円(まる)くして尖(とかり)苧麻(ちよま)に似(に)たり対生(たいせい)す秋月(あき)梢(こすへ)に房(ふさ)をなして花(はな)あり葎草(りつさう)と同し是(これ)は雄(ゆう)なり花ありて
実(み)なく根(ね)は苧麻根(ちよまこん)の如(ことく)又 土中(とちう)に引(ひい)て苗(なへ)を生(せうす)根(ね)甚(はなはた)柔靱(やはらか)引(ひい)て切(きれ)かたし縄(なは)又 織物(をりもの)に作(つく)るへき物(もの)也
一種
くはばむぐら
葉(は)三尖(みとかり)ありて
𦶿(くは)【桑ヵ】の如(こと)し是(これ)雌(し)
なり莢(さや)をむすぶ
【版心の中央部】
くはばむくら
【十一行十七字目「苗」は別の字(苺ヵ)の上から書き直した形跡有】