翻刻
【右丁】
紫葛(しかつ)
野州日光山信州 木曽(きそ)山中にあり
藤蔓(つる)葡萄(ふとう)の如(こと)くにて長大(てうたい)葉(は)も葡(ふ)
萄(とう)に似(に)て岐(また)なく三(みつ)の尖(とか)りありて地錦(ちきん)《割書:なつ|つた》
の如(こと)く厚(あつ)く背(うら)淡紫色(うすむらさきいろ)毛茸(け)あり花(はな)穂(ほ)
をなして亦 葡萄(ふとう)の如(こと)し紫褐色(むらさきうるみいろ)にて長(なか)し
【版心の中央部】
烏蘞苺
【五行一字目「藤」の「氺」の部分は「日」】