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コレクション: 養蚕の書

開明養蚕往来 - 翻刻

開明養蚕往来 - ページ 4

ページ: 4

翻刻

間(いとま)を以(もつて)養蚕(やうさん)し糸(いと)機織物衣装(はたおりものいしやう) 絹布(けんぷ)に用(もち)ひて皇国(くわうこく)の至宝(しほう)と成(なる) 事(こと)造化(ざうくわ)の冥助(みやうじよ)也(なり)凡(およそ)蚕(かひこ)は天下(てんか) の名虫(めいちう)ニ(に)而(て)男女(なんによ)辛労(しんろう)の手(て)に馴(な)るゝ 故(ゆえ)に金銀(きんぎん)に不足(ふそく)なき人々(ひと〳〵)も其土地(そのとち)に 備(そなは)らば養蚕(かひこ)に心(こゝろ)を寄(よせ)䗝(かひこ)の出(いづ)る時(とき) を伺(うかゞひ)其(その)用意(ようゐ)たるべき事(こと)也(なり)先(まづ)掃(はき) 立(たて)の日(ひ)より獅子(しし)の桑付(くわつき)迄(まで)は其(その)蚕(さん) 場(じやう)を去(さ)らず養育(やういく)し陽気(やうき)の変化(へんくわ)に 心(こゝろ)を付(つけ)凌(すゞ)しき日(ひ)は家(いへ)を離(はな)れずして桑(くわ) を能(よき)程(ほど)に与(あた)へ暑(あつさ)の強(つよき)日(ひ)は沢山(たくさん)に 与(あた)ふべし蚕(かひこ)は正(たゞ)しく神(かみ)の虫(むし)なれは清(しやう)