翻刻
ニて不審なれ吉の極所ハ凶凶之極所ハ吉なれハ
成べし毎度無禅之物語成仰らる愚按るニ四方市
之占考著(イナ(チの誤カ)ジル)き事賞するに余り有既ニ天地之変異を
知りて愛宕山々のかれしとうへなるかな此山々至りて
調子有りしニ其変もあんなれ共是ハ陰極りて
陽ニ変し陽極りて陰を生ず互極にて哀生ずといふニ
同じからず其頃ハ京州一般の大変故
無
震気充満して歩むニ道なく逃るに所なし其時
なれバ四方市も身体茲ニ極るといふ所ゆえ反て其音
調の直りしも至極の事ニ覚へ侍る也
素問五運行大論曰風勝則地動
怪異弁断曰
此説ニ随ふ時ハ地震ハ風気之所為也又曰地震ニ鯰の
説世俗に有佛説なるニや風を以て鯰としたるもの歟魚