翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

居家養生記 - 翻刻

居家養生記 - ページ 77

ページ: 77

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【右丁】 実症(しつしやう)の病も先 温散(うんさん)すべ しとて治(ぢ)をあやまる妄(みだり)に 病をせむるよりは勝(まさ)れるが ごとくなれとも病によりて 大に害(かい)あるものありその医 はかゝる愚(ぐ)なる事はなきと思 ふべけれとも悉(こと〳〵)く病家より 告知(つげしら)せねばこそ知れぬなるへし 外より察(さつ)をいれねばこそ この名医(めい)のごとき人一々改 られなば大かたはづかしき治 【左丁】 法なるへし古人の偏僻なる といへる治法もおの〳〵見る 所ある故に誤(あやま)りもなきと見 へたり今の見識なき人の 偏僻なるとは同じからす今 の世にも見識ある人の治 法は偏(へん)なるやうにおもへども 効(こう)ある事おほし医を業(げう)と する人ふかく心を用ひ深理(しんり)を さとるべき事なるべし病家 も常に医の道に心をよせ