翻刻
【右頁上部】
みの米がたてこもるはとむねのしろ
にははんこん丹和ちうさんかうもの
むぎあわひへのたくひ 一きとうぜんの
つわものどもしろの風 門をおし
ひらきどつとおめいて
たゝかいける
【右頁下部】
ゑりどもはかり
でも たかゞさつま
いも 此やりでいも
ざしにして とう
がらしみそお
つけるぞ
おれはきり山
三りやう【注】が
はつかだは
やい
へんてこめ
【注 桐山三了=江戸室町(東京都中央区日本橋室町)にあった薬商。地黄丸などの薬や、養生糖などの薬菓子で知られた。】
なんちしらずやわれは
これ 上かたにては大つの
しゆく むさしにてはかな
川かわさきのあいた 大森
に名のたかいおとこだぞ
ちかよるともどすか
くだすか ふたつのうち
かさいふねへ
さらいこむ
ぞよ
【左頁上部】
きりもち けし
なす
ものないわせそ
ふみつふし【別本にて】て かつを
のしほからに
しろ〳〵
【左頁下部】
きりもちはこし元ふぐにて
あざむかるゝのみならず
ほうれん草の
かたへ はや
むこ入も
すみたる
よし むねんこつずいにてつし【無念骨髄に徹し】
このうらみむさんせんと【この恨み無散せんと】
くい合せのしよくもつの
わるもの さつまいも すい
くわ うなぎ べつして
ほうれんそうか
きらいのおはくろ
などを
いんそつして
せほねとうけをう
ちこへけん ひさの
なんじよをしのぎ みの
米がたてこもる はとむね
の城のふう門までこそはし
よせける
〽はんこん丹め うぬこのなき
なたでまけたぞよ
おれは これで□□り
うて【?】いもた
【参照 東京都立中央図書館所蔵本 https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100053676/viewer/10 /九州大学所蔵本 https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100023745/viewer/7】