翻刻
【右頁上部】
おゝきついじや
きちや かさねて
からあくじき【空悪食=無暗な悪食】はこむ
やう〳〵
へびつかじや五右衛門は一たん【一旦=一時】のけつき【血気】に
まかせどくといふ どくくひけれはなほ
かわかつてたまるへきはらのうちにて
いくさはよとほとなくつた□ん【意味不明】
かへは そのはらのいたさはかぎりなし
【左頁上部】
よつてせんかたつきて はりいの
めいじん ちく市といふ ざとう【座頭】
をよび見せけるに つく〳〵
かんがへ これまつたく くひ
あわせのどくふくちう
にてたゝかうなり われ
よくするほうありとて
はりを二三ぼんたて
げどくといへる大きなる
丸やくをあたへける
〽ちくいちどのましない あくじき
をいたせしゆへに 此くるしみなるほど
おゝせのとうり
はらのうちにて
いくさが
あるそうで
ときのこへ【鬨の声=合戦の始に全軍で発する掛声】
矢さけび【矢叫び=矢が命中した時にあげる射手の声】
のおと
手に
とるやうに
きこへ
ます
【参照 東京都立中央図書館所蔵本 https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100053676/viewer/10 /九州大学所蔵本 https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100023745/viewer/8】