翻刻
《割書:あづからぬことなれば略す西行 更紗(さら▢▢)【「しな)】に住けるときよめる|哥とて「山川に汐のみちひはしられけり秋かぜさむく》
《割書:河鹿(かじか)なくなり」又 建礼(けんれい)門院の御詠とて「山川に小石|流るゝころ〳〵と河鹿なくなる谷の落合」などよめる哥》
《割書:もあり又連歌の季寄温古日録には杜父魚(とふきよ)カジカと|記し貝原翁大和本草にも杜父魚の条に河鹿として》
《割書:古歌にもよめりと記せり 上州甘楽郡なる一ノ宮の手前| に鎬川といへる石川あり河鹿夥しく》
《割書:住めり土人これをとりて市にひさ|きなりはひとせり大さ五寸ぐらひを》
主 番 《割書:頭(かしら)として其余はみな二三寸耳に過きず|あたまに石ありて食するとき口中》
女 史 《割書:にさゝゆこは瀬のはやき流れに住ゆゑ|其おし流されんをいとひて各石をく》
立香 《割書:はへ居るといへり》