翻刻
【右丁 白紙】
【左丁】
江戸 平時倚撰
明君良相(めいくんりやうしやう)上(かみ)にましませば天運順環(てんうんじゆんくわん)して其徳四海にあふれ
万民(ばんみん)子の如くになづき五日の風十日の雨ときをたがへす豊作
五十一年うちつゞきしに今年天保四年癸巳の八月上旬より
たま〳〵米価 謄踊(とうよう)して都下の困民(こんみん)おほいにまどひさわぎ
たれば忽 宦より御 恵(めぐみ)を給はり御救ひをくだしおかれ諸民
の難渋を助け給ふありがたさは尭舜(げうしゆん)延喜(えむぎ)の御代といへども争(いかで)
かこれに益(ます)ことやあらん然るに身分を弁まへざる族(やから)は豊凶の隔(へだて)も