能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 16

ページ: 16

翻刻

又此往来穴水近きに一ノ坂村領の内に小伊勢坂東 氏墓所と名牌あり是は長家催促を受越後 勢に出合相拝配せし也則小伊勢村に子孫あり 又輪嶋より宇出津へ越ゆるは道幾筋もあり河内 越金蔵越本通は町野越なり何も八里余あり 中にも近きは六里半有当目越とて当目村より 神和住村曽又村宇出津と出る也此当目村方へ一 散村になりて蓮尤坊といふか往来なり千毒と いふ川中に岩井戸とて不思義の洞あり海辺ゟ 三四里の山奥なれとも汐のさし引あり烏戒抔 吹出せし事あり昔此洞に猿鬼といふもの住て人 を取る是を大穴持命退治あつて其霊を祭 て今猿鬼の宮とてあり案るに是は狒(ヒヽ)の類 にてあるへし其外此猿鬼退治有し時の旧跡 色々あり略す又大箱村近し此村に笠岩谷と いふにさなから傘に似たる岩あり見物也