能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 17

ページ: 17

翻刻

     粧ひ並ひて田を植るをみれは    甲乙也■わか笠は黒からん 又輪嶋より惣領へ行本道に礒伝ひ七町斗塚田村 領往来に長拾壱間の橋あり源は当目山ゟ流るゝ なり又礒辺に哥波の地蔵とて有泰澄大師 の作厄神除の本尊にて利益あり 又輪嶋ゟ拾町に稲舟村とてあり往来ゟ山手に あるなり此村に藤太とて十村役あり笠原氏なり 先祖は由緒ありて数先年の百姓也昔は輪 嶋にありてある時旱魃にて多く田畑われ入け るに其比のあるし是をなけき何卒此田へ水あて くれる者に独の娘を得させんぬと誓ひせしに弐夜 壱人の若き男来て一夜の内に田毎に水をあて けり其後娘を連行かぬといへとも主ゆるさす其 者は此輪嶋川の渕に住める蛇身にて或夜其家 を七巻まとひすてに戸口の潜りゟ入らぬとせ