能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 18

ページ: 18

翻刻

しに門に大なる蟹有て此蛇身を九ッにはさみき る其骸九ヶ所へ飛ひ池となり今に蛇池とて九ヶ 所にあり近郷也中にも惣領村の内に深見といふ 所へ頭飛て是をおや池といふて恐敷池に霊 魂住みて此笠原の家へたゝりををなす其比泰澄 大師此家に旅泊り有て此事を聞給ひ法力を もつて退散ありしゟ無事なり其例を以今 も五月八日には此家に石動山衆徒僧正廻りのせつ 一宿有翌日は深見の親池にて加持あり此周縁 にて笠原の家に蟹を吉事として殺すことなし 又家に潜といふものを用ひす尤此家数千年伝 わり利家公御発《見せ消ち:賀|駕》の節御扶持等も頂戴出る へきなれ共此謂にて石動山へ由縁有其節御沙 汰なきといへり 又輪嶋より東にあたつて大野嶽とて近郷の高 山あり輪嶋ゟ登り弐里あり半途に大野村有 別当高泉寺とて有本尊 高洲(コウノス)の薬師とて 霊像あり御前は村より壱里あり五社権現の