翻刻
縁起にあり中比利家御通りの時此宮の衆徒の内
石動山と与力せしに長刀にて御禁敗ありしとて
往《見せ消ち:本|来》に其所を長刀坂とてあり又少し行はあさみ
の水とて冷水有往《見せ消ち:本|来》のは夏は此水にて渇を
しのく也又道わきにある御塩蔵白米村也
又名舟村南志見の郷なり惣領ゟ廿八町有此村は
川西より上りの馬次也廿四丁有小田屋へは八町有
沖なり七ッ嶋重倉嶋は此村の領也七ッ嶋七里有
舳倉嶌は七ッ嶌ゟ十三里中比輪嶌と論有て此
輪嶋より午ノ方当り六里半あり名舟より五里半
余有長百五拾間余幅五十間斗あり海士の小屋有
鳫股(カリマタ)嶌は海士は矢筈(ヤハツ)嶋といふ長五十間幅廿間斗
あり
龍嶌長百間斗幅八拾間斗赤嶋は長七十間余
幅三十間斗有《見せ消ち:き|ル》嶋也荒神子嶋長百五拾間幅
五十間 隼(ハヤフサ)の巣(ス)あり高さ四拾間斗■敷しま也