翻刻
こしき嶌は海士は烏帽子嶋といふ長五十間幅廿間斗
御厨屋嶋は高さ三十間斗長百間斗余幅百間斗其外辺りに
是にも隼の巣あり小嶋多し嶋ゟ
嶋迄五町より八町斗宛あり大嶋より御厨屋嶋迄
は端より端まて廿三町あり気色により嶋の形
色々変して誠に喜見城のことし又舳倉嶋
は名舟ゟ拾八里といへとも十七里あり亥子に当り
輪嶋ゟは弐十里といへ共拾八里あり子ノ方に当る嶋
高さ七八間有長さ九百間幅弐百五十間程あり廻り
壱里余水池三ヶ所有老木の枩八本嶋権現瀬織
津姫の神社南の方に有り祭礼七月十五日十六日御神
輿御幸あり神主浅井氏懸所あり御神体明神宮
といへ共弁才天也脇に観音堂あり宝蔵寺懸所有
浄土宗也海士小屋九十軒有不残板屋作なり船の懸
り間有自然に菜蕪生して外は芦茅のみ生す
る也其外廻りに小嶋多し第一黒海苔蚫名物にて
御上へ御用の分上る也御運上銀拾三枚也其外
諸魚時により大猟する也