能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 32

ページ: 32

翻刻

近し高洲の嶽の東ひらにある村也     此河内越へとやらにかゝり山路をたとりの     ほりしに谷内の清水こそ町野川     の源といへるをやかていつしか川音も     絶々に汗苦敷渇をしのかんと此     清水を詰ふ折から吉野川其水上を     尋ねれは昔の岩間の清水とくと     くと西行の古哥を思ひ出して    川音も消えて岩間の清水かな 又鈴屋飯田へ越ゆる閑道有黒嶺越といへり四里有 鈴屋村の向東の谷内へ寺山村を経て登る也 此寺山は所々別れて山中にあり大村也散村 阿部殿(アヘツト)といふ所に黒嶺の城主阿部の判官義 宗といふ人の塚有則往生にて所を五輪と いふ則此村に判官の子孫ありて阿部殿〳〵と