翻刻
名とあり則其時神馬草といふ海草を以飼料
有しとて外にては神馬草といへ共此辺にては
義馬草といへり俵藻の様成藻也又奥州御
厨といふ所にも此■ありいかにや
又本光寺とて禅宗あり守禅寺とて塔司あり
昔峨山和尚住み給ふといへり此山に峨山道といふ
もあり今に日野道峨山道とて人踏事なし
又此所に名物有地骨石とて菊銘石あり御留山
になりて有又海中より地の屎(フン)とて金交り
の黒き小石ある也焼て粉になし呑はおこり
落る也又此村の大瀧といふ宮森といふ深き穴有
石を落せは余程聞ゆれ共のち後には幽になりて
しれす金輪際よりの穴といへり
又笹波村近し少し山手にある村也此山に雷斧
石とて有俗にいふ狐のまさかり石也惣して此
辺の風景山の姿礒山の形ち磯辺の哥石異石
怪石の有様絶景也
かきりくも晴渡空に