能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 54

ページ: 54

翻刻

たまひ山伏姿と成船中にて難儀をすくひ 此国へ伴ひ来り給ひて此山に神隠れ給ふより 山伏山といへり又聞義経の御内常陸坊海尊此 所にて義経に別れて仙人となり此山に 住みて山伏姿にて折〳〵見ゆる故に山伏 山といふも有又三崎権現大社の時衆徒多く 此山の腰にありけるより山伏山といふともあり 又渡海より山伏の頭中のよふに見ゆるゆへに いふともあり区々なり大谷の助友の由来にて 阿新丸の事実説にや往古は狼煙とも鈴ヶ 嶽ともいへり誠に神の御山にて枯木茂り 一枝も樵ることならす    山伏の螺吹岑の夕くれに     そこともしらぬすゝの止風 又此山の麓に問崎宿崎金剛崎とて風景の 崎三ッ有よつて三崎の名あるよし又海中 ゟ越後の崎佐渡の崎能登の崎鼎(カナヘ)の足の 如く見ゆるゆへ三崎といふ説もありされとも