翻刻
佐渡越後には三崎といふなしいかにや に
は越後の米山佐渡の神戸山能登の山伏山
誠に鍋の足なりに見ゆる也名所記抔には
御崎と書もあり権現立給ふによりいへり
古哥に
顕然
幾つしか鈴の御崎をふり捨て
越なる里へいそく鳫哉
又宿崎問崎金剛崎の壱里沖に姫嶋神嶌
鬼嶋段々沖へ并ひて三ッ嶋あり此所におゐて
三嶋権現神軍有て第六天の摩軍と戦ひ
給ふこと度々あり其時は俄に海あれ浪のいろ
血になりて凄きことなり其後は浜に矢の様
石とて色々矢ノ様形の石あり是を懐中
すれは物負けせすといへり
又狼煙村と寺家村の間に塩津といふ所あり
昔は此辺の津にて繁昌なる所なりしと