能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 56

ページ: 56

翻刻

いへり今は寺家村の内になりて散村になり此 村に刀祢の伝兵衛とて太閤秀吉公の御朱印 抔伝へり船壱艘の械役御免の御文言なり名 当は塩津村四郎右衛門とてあり又此村の一向宗 御坊に聖徳太子の霊像あり色々奇瑞あり 又大泊りとて此塩津の内にて家一両軒有 是にも塩津はんしやうの時は余程家数ありし 所といへり此礒辺に人かくし船隠れとて不 思議なる所あり船かくしは七八拾間四方も ある洞なり船をいるれは一段たかくて内に 色々間取ありて人住みて煮焼せし跡有 又左の方に七間計四方の口の横穴あり松明 をてらし壱里計は行しものあれとも夫ゟ 奥しれす隠れ里なりと所にいへりていろ〳〵 物語あり略す又人隠しといふは外ゟは 一面の山のよふに見ゆれ共とれは切戸ありて 下る道あり口三十尋四方も有洞あり是にも 色々間取ありていろり棚抔とてありいかにも