能登半島の資料を翻刻!

コレクション: SHOSHO「能登」

能登名跡誌 - 翻刻

能登名跡誌 - ページ 57

ページ: 57

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乱世に人のかくれ住し所と見へたり又此礒に 獅子岩とて有大獅子小獅子とて唐獅子を 誠に画ることし是は往古三崎権現獅子に乗 てあまくたり給ふ獅子岩と化したるといへ り諺にいひ伝へるは或時権現獅子にいるかと 宣給ひしに入鹿といふ兼ありて答しより 権現の使者 海鹿(イルカ)といへり今も此魚を喰す れは三年社参を忌むなり入鹿の三崎詣りと いふことあり又此辺に義経の駒の爪石とて有       此岩の端に腰をして     すずしさや船の行えの見ゆるまて 又此辺に伯父の谷屋とて塩焼し所有此かまと 屋之翁あり何国ともなく風与来て村中を 乞喰躰にて徘徊せしに国所慥成事不云 年久敷此所に塩を焼てあり冬は縄抔なひ て過しぬ仏学儒学其外諸稽に達し 武道にも委きものにてある時此所に難船 有て諸役人滞留有此者の事をきゝ色々