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コレクション: STAGE8

地震記 上 - 翻刻

地震記 上 - ページ 11

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今日とても弥増大小と成地震も度々あれとも軽重は覚へす 潮も猶又高く新町下前家々座上に入家中は北の御会所 東角辺まても押入諸御士中にも最寄の山々へ逃行も有 兎角津波打入とて下町分は猶更大騒にて御城内へも 逃行し方々も有て一夜を明されしよし也播磨屋橋歟 新町へわたる橋歟焼落て逃行人々難儀せしと聞ほどなく 津波打入来ると云世界も今限り歟とおもふ斗也   実云下地新町潮入りしは昨日にあらず今日八ッ時過下前北の丸   堤切れ夫より押入し也尤数十日の後堤後普請ありしより不入   新町も東足軽町は又後の築立に哉いと低けれは坐上より一尺   余も潮入し候也予の家わ庭前或は床の下まで入来りて坐上は   恙なかりし尤潮に差引ありて満し時には外輪船にて往   来せし也地震も軽重数十度あれとも数ふるにいとまあらす   萬変記に元禄十一年の大火焼失の条に東は濃人町新町   下の築屋敷と有は右の足軽町の事ならん歟とおもはる又此度   橋焼失は播磨屋橋播多倉橋菜圓場橋材木町橋弐ヶ所   新市町橋〆六ケ所也  同日 一乍恐 上々様御立除荒之拝承仕候御趣は  少将様 若殿様には御桜山へ丑之助御別荘 大隅様には  比島村静林寺へ 雅五郎様には昨日 御子様方御同伴にて  相撲場え御出被遊御帰座被遊候て南の御馬場へ御幕囲被  仰付候而被遊御座候御趣 大学様に西大門南留杉弘小路へ  御幕囲にて御出被遊候哉 登五郎様には  少将様の御側え御出被遊候御趣 銕三郎様には御門前弘