みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE8

地震記 上 - 翻刻

地震記 上 - ページ 25

ページ: 25

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〇宿屋にて赤岡の家相者潰家に敷たり人々集り来りて引出  さんとすれとも呼て出す土木の隙透間よりのぞきみれは大股へ五寸釘  貫たり引出さんとすれは此疵いたむ此者いふ様我所詮助かる  へき道なし又火も段々と焼来れは我をのみ捨置逃去れよといふ  にて是非なく捨置打過る道にて老女の倒れたる有是も打し  しと見へて這事も出来すしひて助んとおもへとも半死半生の境  にて背負事も不叶是をも見捨火後尋ねて来てみれは二人共  其所に焦も死たりとそ焦熱大焦熱のくるしみもかくやあらんと  無慙也し事とも也此家相者おのれの大難は見えさりしものに哉  と或者語りし追加に出せる塊記の四方市と同談也とおほゆ 〇震後津波を恐れて家中の面々本町より南は真如寺黒門  通り山に登り大田尾と云所に幕打回し道具建なかへいか  め敷実にも立派に有しとそ陣所の有様もかくやあらんと見  し人かたりぬ小高坂山は宋善寺出口の山々前ども同断に  有しとなり御家老中にも精舎あるひは山荘等に立のかれし  も有しと云尤遁れ出る土地巌石山下は心すへし 〇士外の輩は由緒を尋ねて近在に遁るよるへなきは山野に  昼は久万村山中にて其夜平産せし女の有けるか其傍に  奇特なる人々ありて母子に薬を与へなとして介抱にあひしと  也夜明て見れは折柄為持くれたる御医師の家内衣也とそ