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コレクション: STAGE8

地震記 上 - 翻刻

地震記 上 - ページ 36

ページ: 36

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 幾年ありて治したりし事見えす儒臣宮地氏か日記に云  宝永四丁亥九月三日巳刻地震同十月四日未の刻大地震古今とも  未曽有〇同五年戊子正月元旦地震に今時々有〇同六年己丑  三月十一日卯刻地震 稍(ヤゝ)大也四月廿二日酉刻地震頗大也同戌  刻又大也十一月廿二日酉子刻地震〇以下闕巻となりて不分と有  されは三年止むざりし事證とするに足れり潮も三年を経て  治定せし事物には見へされとも相違なかりし事田野浦住  福留某波浦の伝説なりとて語りぬおもふに震も潮も同一萬  の動物なれは此伝説よく符号すへしされは今震も来  丙辰に至治定すへし往々頭書に記さんとおもふのみ《割書:本文日記中|小震の分略す》  因に云地震の和名をないと云佐渡国にては今もない  ふると云由は追加に出せる地震考に見ゆ当国にてもないと  いふをなやと誤りて宝永の頃までいひし事左のことし 〇柏井難行録《割書:宝永の|変記也》に老祖母謂て曰是なやといふもの也  かゝる折は藪中に入事也とて家族共北の藪中に入ぬ々々と有 〇又ないと読たる古歌《割書:日本紀十六武烈|天皇御巻前文略》  於弥能姑能(オミノコノ)耶賦能之魔柯枳(ヤフノシハカキ)始陁騰余瀰(シタトヨミ)  那為我與(ナイカヨ)釐拠魔(リコハ)耶黎夢之魔柯枳(ヤレムシハカキ)  《割書:契仲云よとゆと通音なれはよりゆは|ゆりこはなりと日本紀歌解に見へたり》 〇又口碑に伝ふる俗歌  六ひてり五七は雨よ九はやまひ四と八とは世の騒き也かと 【上欄外の余白】  再云辰巳  両年も折々  小震ありて  未治せす  午年も同  断来年に  至りて治す  追云  紺屋町聞書文音と  云書に  宝永四年亥の  十月四日大地震  其以前迄は地震と  いふ事をしらす  なやのふると云けるか  地震と唱へ初しの  亥年より初れり  云也  又云今も幡多郡  奥内郷にては  なやかいると云て  地震とは云さる也  西泊の浦人語りき  いるはゆる也通音也