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コレクション: STAGE8

地震記 上 - 翻刻

地震記 上 - ページ 66

ページ: 66

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 さして高き所にはあらさるか溢かりしとそる潮此所斗はひきくて  社地へは入らすして一人も恙なく浜田の家は悉  流失しつるに不思議なる事也とて其社地に集りし者の  中に大工有しか材木町に来り直にかたりしと也 〇御畳瀬浦の漁師とも足摺山の鼻前に出漁して大浜の  磯にて津波にあひ落入波に引込れて海底に至り船底も  巖石に当り砕るとおほゆ其時は四方波の中にて山なと見ゆると  いふ事なし既に溺死とおもひしに再浮上られて命を拾ひ  しとそ上陸して其事を浦人に語りけれは其磯は海底まて  八尋立所也といわれて又々身の毛よたちしと也 〇清水浦添の奥に在たる塩浜并塩家共潮入て廃絶す  とそ年来御国益に成かねたる御事なれは御再興はおほ  束なしと其浦役某かたりぬされは左に写す御浦奉行の  御趣意書も流失しつらんとゆかしくて予の筆記中より抄  出する也是谷氏の自筆の物にて横板に書額にして塩屋に  かゝりしと也惜むへし       塩浜根元之趣意    清水浦にて塩浜新に仕成候事は根元御国は海国にて候へ共    懸塩仕成のみに付御国内遣用不足にて毎年弐三万石は    他国塩買入来趣に付他国へこそ売出し不申共百里之