翻刻
相重り当惑之至候因而当年より年限相立厳略
致候災禍之至候ハ所謂天数ニ而可有候得共我等を
初孰も天譴と相心得屹度令憤発万一之節不覚
悟無之様転禍為福之深慮肝要ニ候乍恐
下略
〇谷脇茂実日記ニ云
一嘉永七年甲寅十二月廿二日安政と
御改元中略
同十一月四日
一同日辰の下刻稀なる地震す尤家々の傷とはならす土蔵
壁など少々割たり然とも沖間狂ひしと見えて朝五ツ六分之
満潮なるが引返しと成し頃早瀬となりて押入間もなくして
引歟と見れば又押入八ツ時迄の中三度の差引有て不安心に
ありし中略同夜も少震三度斗有之也
実云近年稀なる地震なれともさしたる事なし長震也
又潮の早き事高倉になりて差引有しと也同夜月色
の赤き事紅の如しと心付たる人の話也此書の追加に出
せる地震考中に日朝夕如血月亦同とあるを併せおもふへし