翻刻
【右丁】
する也是瀑布の効験をあらはす兆なり
禁忌
過食を禁す平生三椀の人は二椀二椀の人は一椀と
次第を以て減し空腹を待て食へし猶一食も
除て食ふをよしとす滝【瀧】にかゝれば食すゝむも
の也此時猶厳重に守るべし
精を潔斎し房事肉食酒類一切禁すへし
天保三年壬辰夏仲
日本橋駿河町 橘 尚賢識
【左丁】
瀑布効能記附載
新汲水にて手水をつかひ手巾を水に浸し水を
絞り上部より下部まて垢をすることくこするなり
但手巾あたゝまれば又水へひたしいく度もかゆる事也
此法は態態(ヒトリ)罷技(アンマ)の如く気血をめぐらし且 瘀滞(トヾコホル)
する陽気を引おこすことあんまに万々まされる
良法なり
右は潅水の治に充当(アタル)といへとも虚弱の人大病人また
は平生水に盥嗽せしことなく水に狎さる手あつく
生育(ソダチ)たる人潅水の施しかたきは先氏法より漸々